5 July 2009

[Web Velocity] 評価版のインストール


Web Velocityがついに出たので試してみました。

VelocityというとJakarta Projectのテンプレートエンジンを思い浮かべる人が多いと思いますが、全く無関係です。
Cincom社によるSeasideの拡張で、いわゆるフルスタックのWebアプリケーションフレームワークと呼べるものです。

特徴としては大体二つ。

1. Webブラウザから直接コーディングが行える

もともとSeasideにはWebブラウザ上でのコーディング機能がありますが、おまけ的なものでした。Web Velocityは、コードの編集はもちろん、デバッグやインスペクト、ソースコード管理まで行えるようになっています。

2. RailsのようにScaffoldingをサポートしている

ActiveRecordパターンにより、ドメインモデルとRDBのテーブルを簡単にマッピングできます。またモデルを追加、編集、更新、削除するためのUIも、自動的に作成されます。慣れない人であっても、Webブラウザでリンクをクリックしているうちに、動くものがなんとなくできてしまうでしょう。

と、いうことで作ってみました。ウォークスルーのチュートリアルに従っただけです。ブログのポストができるというものになっています。
WebVelocityFirstApp.jpg

残念ながらPostgreSQLにマルチバイト文字列を格納する段階で、エラーが見つかりました。
PostgreSQLConnection>>stringEncodingNameでutf8を使うようにメソッドを書き直す必要があります。
stringEncodingName isNil ifTrue: [stringEncodingName := #utf8].
^stringEncodingName


後はWebブラウザ上のUIだと、ちょっとした操作上の誤りを取り消しにくいということがありました。頑張ってはいるのですが、もう少しブラッシュアップが必要な感じです。Smalltalkのブラウザを開いてしまえば良いのですけれどもね。

いずれにせよ、非SmalltalkerでもSeasideを簡単に扱えるようにした画期的な製品であることには間違いありません。サクっとインストールできるので、ぜひお試し下さい。